こんにちは。タンタンです。
今回は声調についてお話しします。
前回「第1回まずはピンインからはじめよう!(初心者向け)」ではピンインを覚えることが
中国語上達の第一歩ということをお伝えしました。
中国語の学習を始めようとしているみなさんは
- 中国語を始めたけど、うまく発音できない。
- ピンインは覚えたはずなのに、なぜか中国人に伝わらない。
このような悩みを持っている方もいると思います。
ピンインと同時に覚えなければならないのは声調です。
声調を正しく発音しないと、伝えたいことが伝わりません。
そこでこの記事を読めば
- 声調がどのようなものか。
- 声調にはどんな種類があるか。
- 正しく発音するための基本。
以上のことを知る事ができます。
声調ってどんなもの?
中国語の声調は音の上げ、下げで4種類あります。
第一声から第四声まであり、「四声」とも言います。
よく参考書で見かけるのは ma を使った四声です。
第一声 | 第二声 | 第三声 | 第四声 |
mā | má | mǎ | mà |
妈 (母) | 麻 (麻) | 马 (馬) | 骂 (ののしる) |
例えばよく使う動詞だと
说(shuō) 話す → 一声
来(lái) 来る → 二声
走(zǒu) 歩く → 三声
看(kàn) 見る → 四声
などがあります。
同じ発音でも
书(shū)は本という意味で第一声で発音し、
树(shù)は樹という意味で、第四声で発音します。
声調が違うとぜんぜん通じなくなってしまうんですよね。
日本語でも
箸と橋
牡蠣と柿
など、同じ発音でもイントネーションの違いで意味を区別しますよね。
中国語も同様に、いやそれ以上に、声調が違うと意味が全く違い、相手に言いたいことが伝わりません。
一文字の声調をマスターしたら、次は組み合わせ
四声を理解したら、次のステップは複音節語です。
中国語は二音節の言葉が非常に多いです。
二文字・二音節の声調の組み合わせをいくつか例をあげてみます。
ちなみに書く時「i」は・をとって「ī」「í」「ǐ」「ì」のように声調記号を付けます。
第一声+第一声
医生(yīshēng) 医者
今天(jīntiān) 今日
第一声+第二声
中国(zhōngguó) 中国
非常(fēicháng) 非常に
第一声+第三声
风景(fēngjǐng) 風景
开始(kāishǐ) 開始
第一声+第四声
工作(gōngzuò) 仕事
棕色(zōngsè) 茶色
第二声+第一声
橙汁(chéngzhī) オレンジジュース
时间(shíjiān) 時間
第二声+第二声
学习(xuéxí) 勉強する
食堂(shítáng) 食堂
第二声+第三声
牛奶(níunǎi) 牛乳
食品(shípǐn) 食品
第二声+第四声
迟到(chídào) 遅刻する
牛肉(niúròu) 牛肉
第三声+第一声
简单(jiǎndān) 簡単
北京(běijīng) 北京
第三声+第二声
美国(Měiguó) アメリカ
起床(qǐchuáng) 起きる
第三声+第三声
你好(nǐhǎo) こんにちは
手表(shǒubiǎo) 腕時計
第三声+第四声
土豆(tǔdòu) じゃがいも
考试(kǎoshì) 試験
第四声+第一声
蛋糕(dàngāo) ケーキ
大家(dàjiā) みなさん
第四声+第二声
复习(fùxí) 復習する
大学(dàxué) 大学
第四声+第三声
日本(rìběn) 日本
电脑(diànnǎo) パソコン
この「日本」ということばはよく使いますが、発音の難易度が高いです。
さらに「日本人」になると人は(rén)と発音し、r音があるので難しいです。
第四声+第四声
重要(zhòngyào )重要
现在(xiànzài) 今
以上16種類の組み合わせをお伝えしました。
いくつ知っている単語がありましたか?ここに出てくる単語はよく使うので覚えておきましょう!
軽声について
中国語には四声には含まれない軽声という発音があり、軽く短く発音します。
軽声に声調符号はありません。
発音のイメージは次のとおりで、前の音節(→)に軽く添えます(●)。
哥哥(gēge) お兄さん
朋友(péngyou) 友達
暖和(nuǎnhuo)暖かい
漂亮(piàoliang) 美しい
同じピンインでも声調があるかないかで、意味が変わってくる単語があります。
例えば东西(dōngxi)はものという意味ですが、东西(dōngxī)は東西という意味になります。
自分で発音できると聞く力もアップする
英語を学習したことがある方なら共感していただけると思いますが
自分で発音できるようになると、ヒアリングの力もアップします。
ですので、音声付きのテキストで
「聴きながら発音してみる」
これを繰り返していると
ピンインも声調も少しずつ覚えて上達していけると思います。
初級者が使っているテキストは
こんな感じで漢字にピンインと声調が両方書かれています。
単語だけをずっと勉強していると、しんどくなってきてしまうので、
慣れてきたら短い文章で学んでいきましょう。
おわりに
いかがでしたか?
声調が身に付くのは一朝一夕にはいかないかもしれませんが、
基本をなおざりにすることなく、コツコツとやっていきましょう。
発音を上達するためのおすすめの本はこちらhttps://www.ask-books.com/978-4-87217-583-7/
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